野生ブドウの花が咲きました。ずいぶん前に、山梨の前嶋農園さんからいただいた「リナ」という品種です。
花には、ちゃんと香りがあります。ブドウ棚の前を通ると「おや?何の香りだろう?」と気づくほどです。いわゆる「花の香り」で、香水のような化粧品のような雰囲気です。
面白いのが花の構造です。下の写真で、マッチ棒の先端のような緑の丸い部分が「つぼみ」です。つぼみは根本の方からめくれ上がってきて、緑の星のような形になります。これが花びら(花冠:かかん)なのだそうです(こちらの動画に詳しく載っています)。花びらはすぐに落ちて、雄しべと雌しべが露出します。なので、通常は花びらがなく、雄しべと雌しべだけが存在する形になります。風で受粉する風媒花だそうです。
これは「つぼみ」の状態です。
こちらが開花後の姿です。
そして下に落ちている緑の星型の物体が、花びらということになります。一般的な花ですと、つぼみの先端部分が開くわけですが、ブドウの花はつぼみの根本の方が開いてこの形になるわけですね。なんとも不思議な感じがします。花びらは雄しべと雌しべを守るカプセルであり、開いたらそのまま落ちて役割を終える、と考えると合理的な感じもします。
花びらはとても小さいです。アジサイの上に落ちるとこんな感じです。
こちらは6号鉢に落ちたもの。これも一種の花として楽しむべきなのかも…。
なにはともあれ、この花が受粉すると、ブドウの実になります。今年はたくさんできてくれるかな?野生ブドウの「リナ」は、実は小さめですが、味はとても美味しいです。近所の子どもたちにも大人気です。(^^)
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