インド出張(1)インディラ・ガンディー国際空港

2020年2月9日

旅行

t f B! P L


仕事でインドのデリー方面へ出張してきました。インドは初めてで、トラブルの連続でしたが、なかなかスリリングで楽しかったです。以下、メモ書きです。


◇     ◇     ◇


2020年2月3日(月)。朝9時に出発。フライ兄は大学入試の真っ只中である。

今回は普段よりも荷物が多い。インドの水で洗濯をすると白いタオルが黒くなると聞いたので、衣類を多めに持った。また、大気汚染が深刻と聞くので、空気中の微粒子を測定する機器も持つことにした。そして、同僚の勧めで除菌用のウエットティッシュを大量に持った。


(薄っすら見えるのはヒマラヤ山脈とのこと)


成田空港から直行便で約10時間半。インディラ・ガンディー国際空港に着いた。新型コロナウイルスの影響で中国人は空港で足止めされていた。渡航客も客室乗務員も皆一様にマスクを着けている。

入国審査(イミグレーション)では「Foreign Sticker Visa(外国人のステッカー型VISA)」の窓口に30分か1時間ほど並んだ。パスポートのVISAページと入国カードを見せると、係官は鼻歌を歌いながら、隣の係官と何か話をするだけで、何も聞かれなかった。右手の人差指をスキャンして終了。ここまでは順調だった。


◇     ◇     ◇


最初のトラブルは配車サービス「ウーバー(Uber)」だった。インドではUberがとにかく便利と聞いていた。空港の出口にはさまざまな人がごった返していて、タクシーの客引きが盛んに声をかけてくるが、ボッタクリの可能性が高い。これに対し、Uberはシステム上で乗客と運転手をマッチングするので、不正を防止でき、安全といわれている。

T3駐車場のUberピックアップゾーンに向かった。Uberアプリの配車ボタンをタップすると、「ここでは現金の支払いを選択せよ」的なメッセージが出た。クレジットカードを登録しているのに、なぜだろう?と思い、別のクレジットカードに登録を変更して試したが、やっぱりダメ。

実はこの時点では現金(インド・ルピー)をまったく持っていなかった。空港の両替所はレートが悪く、トラブルが多いので避けたほうがいいと聞いていたからだ。しかし、こうなったら現金を入手するしかない。T3駐車場から空港まで戻り、両替所でレートを聞いた。1ルピー=2円(普通は1.6円)だというのでパスした。ATMでクレジットカードのキャッシングを利用した。現金はインド国外に持ち出せないので、最低限の7000ルピー(1.1万円ほど)を入手した。

現金を入手し意気揚々とT3駐車場に戻ってUberの配車を試みたが、支払い方法の選択画面に「現金」が出てこない。これは困った。現金はあるのだから乗せてほしいが、Uberはシステムが動かなければ、どうにもできない。

困ったなと思い、Uberと思われる車両(黄色いナンバーを付けたマルチ・スズキの白い車両)の運転手に片言の英語で聞いてみた。すると、英語は話せないから向こうの男に聞けという。すると、「Uber」と書かれた黒い上着を着た若い男が近づいてきた。たぶん、Uberの担当者だったのだろう。メニューをさかのぼってウォレットの中から「現金」を選ぶ方法を教えてくれた。

お礼を言って「現金」を選択し、配車ボタンを押したが、今度は「エラー」と表示された。何度やってもエラーになる。これにはUber担当者もなすすべがなく、諦めムードになった。

Uberを諦めて、ボッタクリタクシーか地下鉄を使おうかと考え始めたが、もう少し粘ってみることにした。まず、iPhoneを再起動して試したが、ダメだった。そこで、会社用のiPhoneではなく、個人用のiPhoneにUberアプリをインストールして試すことにした。ところが、データ通信速度が遅く、いつまで経ってもアプリのインストールが終わらない。その間、絶望的な気持ちと、わずかな期待感との間で心が行ったり来たりした。

結果的に、個人用iPhoneでも「現金を選択しろ」というメッセージが出たものの、配車自体は問題なくできた。ところが、表示されたナンバーの車両が到着しているはずなのに、なぜか見つからない。これまた困った。

すると、先ほどのUber担当者が助けに来てくれた。Uberの無料通話機能を使って運転手と現地の言葉でやり取りしてくれた。どうやら運転手は2階の駐車場に行ったようだ。ここは1階である。Uber担当者が2階に案内してくれた。運転手は若くて元気そうな男だった。

Uber担当者は、運転手に向かって「Uberピックアップは1階だぞ!」と注意しているようだったが、インドでは細かいミスや勘違いなどは日常茶飯事のようで、もう何事もなかったかのように車は出発した。

道路は混み合っており、クラクションが鳴り響いて壮絶な雰囲気である。しかし車内には情熱的なインド音楽が流れており、なんだか自分もエキサイトしてきて楽しくなってきた。運転手もデリーの中心部を抜けるときに、あれがインド門だとかなんとか説明してくれた。言葉はよくわからなかったが、情熱的で楽しかった。


(インド門)


ホテルまで2時間もUberに乗って、料金は約1000ルピー(約1600円)である。日本に比べたら驚きの安さだ。しかも、ルートや支払いなどの履歴情報がメールで届くので、安心だし便利だ。やはりUberを選択して良かった。

また、これは後日談だが、翌日以降、会社のiPhoneでもクレジットカードで普通に配車ができるようになり、Uberは大活躍してくれた。結局、エラーの理由はよく分からなかったが、空港にはものすごい数の車両が集結していたので、規模的な問題だったのかもしれない。

動画:




このブログを検索

自己紹介

自分の写真
都市農業公園の花ボランティアに参加しています。自然や生きものが好き。

ブログ アーカイブ

ページビュー

QooQ