日曜日は生物園の昆虫飼育ボラでした(前回の様子)。今回のテーマはバッタの標本作りです。以前、チョウの標本作りについて教わったことがありましたが、バッタの場合は大きな違いがありました。それは内臓を取り出す作業があることです・・・。バッタやカマキリなど、体が柔らかい昆虫の場合、そのままだと腐ってしまうのだそうです。
以下、なるべく無難な写真を選んだつもりですが、一部グロテスクなシーンもありますので、苦手な方は見ないほうがいいと思います。
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まずは、ダイトウクダマキモドキから。もちろん、死んでいます。が、体は柔らかく、関節などは動く状態でした(冷凍状態から解凍したんでしたっけ?)。で、一体どこから内臓を取り出すのかと思ったら、
なんと、首のところでした!頭部を下に下げると、頭と胸背面をつなぐ薄い膜のような部分が露出します。そこに鋭く尖ったピンセットで穴を開けて内臓を取り出しました。
穴を開けたところ。
取り出した内臓の一部。たくさん草を食べていたことが分かります。
卵もたくさん出てきました。かわいそうですが・・・。
内臓を取り出したため、お腹の部分がしぼんでいます。
今度は小さく丸めた脱脂綿を詰めて、お腹をふくらませました。頭を元の位置に戻すと、首のところの大きな穴がふさがります。ただし、私の作業がヘタだったのでしょう、胸背面の色が透明になってしまいました。緑色の組織が取れてしまったようです。
先生のお手本。ピンセットで内臓を取り出して、
小さく丸めた脱脂綿を詰めます。
首を元に戻すと、穴がふさがります。
ポリスチレン?の板に虫ピンで固定します。
固定の仕方は、たぶんいろいろと流儀があるのでしょうが、ど素人の私はこんな感じでした。
もっとこだわりのある人は、ピンをたくさん使って、きちんとした形にするようです(この作業に最も時間を費やすらしい)。あとは、この状態のまま乾燥させると完成なのかな?今回はここまでで作業終了となりました。
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ハラビロカマキリの場合、お腹のひだの部分に穴を開けて内臓を取り出すようです。
こちらも卵が出てきました。
固定。
ナナホシキンカメムシのように硬い殻がある場合は、内臓を取り出す必要はないそうです。
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