生物園の昆虫飼育ボラ、バッタの標本作り

2014年11月12日

昆虫飼育ボラ 生きもの 足立区生物園

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日曜日は生物園の昆虫飼育ボラでした(前回の様子)。今回のテーマはバッタの標本作りです。以前、チョウの標本作りについて教わったことがありましたが、バッタの場合は大きな違いがありました。それは内臓を取り出す作業があることです・・・。バッタやカマキリなど、体が柔らかい昆虫の場合、そのままだと腐ってしまうのだそうです。

以下、なるべく無難な写真を選んだつもりですが、一部グロテスクなシーンもありますので、苦手な方は見ないほうがいいと思います。


◇     ◇     ◇


まずは、ダイトウクダマキモドキから。もちろん、死んでいます。が、体は柔らかく、関節などは動く状態でした(冷凍状態から解凍したんでしたっけ?)。で、一体どこから内臓を取り出すのかと思ったら、




なんと、首のところでした!頭部を下に下げると、頭と胸背面をつなぐ薄い膜のような部分が露出します。そこに鋭く尖ったピンセットで穴を開けて内臓を取り出しました。




穴を開けたところ。




取り出した内臓の一部。たくさん草を食べていたことが分かります。




卵もたくさん出てきました。かわいそうですが・・・。




内臓を取り出したため、お腹の部分がしぼんでいます。




今度は小さく丸めた脱脂綿を詰めて、お腹をふくらませました。頭を元の位置に戻すと、首のところの大きな穴がふさがります。ただし、私の作業がヘタだったのでしょう、胸背面の色が透明になってしまいました。緑色の組織が取れてしまったようです。




先生のお手本。ピンセットで内臓を取り出して、




小さく丸めた脱脂綿を詰めます。




首を元に戻すと、穴がふさがります。




ポリスチレン?の板に虫ピンで固定します。




固定の仕方は、たぶんいろいろと流儀があるのでしょうが、ど素人の私はこんな感じでした。




もっとこだわりのある人は、ピンをたくさん使って、きちんとした形にするようです(この作業に最も時間を費やすらしい)。あとは、この状態のまま乾燥させると完成なのかな?今回はここまでで作業終了となりました。




◇     ◇     ◇


ハラビロカマキリの場合、お腹のひだの部分に穴を開けて内臓を取り出すようです。






こちらも卵が出てきました。




固定。




ナナホシキンカメムシのように硬い殻がある場合は、内臓を取り出す必要はないそうです。




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