配車サービス「Uber」は便利である。ホテルから5～10分で会場に着く。料金も80～90ルピー（約140円）と安い。
（Uber車両からの眺め）
以下、仕事の内容については企業秘密のため、写真などは伏せるが、問題ない範囲で書いておく。
まずは会場の入場バッジをゲットする必要がある。運営本部らしき場所で話を聞くと、担当者の電話番号を教えてくれた。担当者はこの会場ではなく、デリーのオフィスにおり、バッジもそこにある。電話すると、「2000枚のバッジの中からお前のを探すから、30分後に再び電話しろ」という。
その間、会場をざっと見て回った。思ったよりも広くない。これなら、明日からの仕事はなんとかなりそうだ。会場内の小さな売店でミネラルウオーターやお菓子を買い、再び担当者に電話したが、やはり30分後に電話しろという。たぶん忙しいのだろう。これはしばらく時間がかかりそうだ。
ホテルの部屋にカギをかけたかどうか不安だったこともあり、一度ホテルに戻って少しパソコン上で作業することにした。
すると、突然停電した。電話もつながらない。ホテルのフロントに行くと、電源が落ちたという。しかし幸いにも5分後に復帰した。インドでは停電がよく起きるようで、毎日1～2回は停電があった。しかし、すぐに復旧するのでバッテリー駆動のノートPCを使う分には困らなかった。
会場周辺
昼から再び会場に行って担当者に電話した。すると、「バッジは15時に会場の運営本部で受け取れる」という。それまでの間、会場から歩いて15分ほどのショッピングマートを見に行った。夜は寒いのに、昼間はかなり暑い。歩道は土がむき出しで整地されておらず、歩きにくかった。クルマやバイク、三輪タクシーのオートリキシャが行き交い、クラクションが鳴りっぱなしでうるさい。土煙りもすごく、カメラがすぐに壊れそうだ。
途中、野良犬や野良牛、野鳥、野生のリスなどを見かけた。
また貧しい人たちの姿も目立った。こんな土煙りの中で毎日暮らしていたら病気になりそうである。
川の近くではゴミを漁っている子供も見かけた。たぶん、学校に行っていないのだろう。
ショッピングマートの奥に「スマート」というスーパーマーケットがあり、何でも安く買えることが分かった。
フタが外れて中身が漏れているような商品まで売っていた。コーラとパン、チョコ、ナッツ類などを600ルピー（約1000円）で購入。クレジットカードが使えたが、なぜかケータイ番号を聞かれた。
また店から出るときに、買った商品とレシートの内容を検査官がチェックした。きっと泥棒や万引きが日常茶飯事なのだろう。日本では考えられないことだ。インドではそこら中に検査官がいて、何かしらチェックしていた。
バッジを入手
会場に戻り、15時になるのを待った。おそらく時間通りに事は運ばないだろう。15時過ぎに受付に行くと、担当らしき女性が「今日は入場バッジが届かないから、明日の朝7時に来い」という。「いや、明日では間に合わない。さっき15時に取りに来いと言われたんだ」と訴えたが取り合ってもらえなかった。諦めて帰ろうとしたが、もう一度デリーの担当者に電話して「15時に会場の受付に行ったが、バッジをもらえなかった」と言ったところ、誰かに電話を代われという。
ちょうど、さっきの女性がいたので、ケータイを渡して電話口の男と話してくれと頼んだ。すると、奥から別の男性が慌てて走ってきて、入場バッジを渡してくれた。「さっき頼まれて私がデリーから持ってきたんです」という。
ああ、助かった！それにしても、遠路はるばるデリーからバッジを持ってきてくれるなんて、なんて優しいんだろう！
ホテルで夕食
ホテルに戻り、「チキンカレー」を注文した。ひとくち食べたら、めっちゃうまかった。しかし食べ進むと私には辛すぎることが分かってきた。それでも骨つきのチキンが入っていて美味しかった。
次に味噌汁を飲む方法を考えた。実は日本からインスタントの味噌汁を持ってきていたのだ。ホテルにはお湯を沸かす器具がない。あったとしても、たぶん汚くて使えない。なにしろ、コップすら汚くて使えないのだ。
そこで、日本から持ってきたビニール袋にミネラルウオーターを入れ、それを洗面台で湯煎した。洗面台のお湯はほとんど沸騰レベルの熱さなので、数分でミネラルウオーターのお湯ができた。
インスタント味噌汁を投入したペットボトルにお湯を入れて振った。飲んでみると、少しぬるい味噌汁だった。辛いものばかりでは心身ともに参ってしまうので、味噌汁には救われた。
（ビニールとタオルで洗面台に栓をし、お湯をためて、写真右側に見えるビニール袋内のミネラルウオーターを温めた。ついでにタオルの煮沸消毒もでき、一石二鳥である）
（温めたミネラルウオーターと、インスタント味噌汁の具を入れたペットボトル）
（フタをしめてシェイクすると、）
（ペットボトル味噌汁の出来上がり。普通にうまい。が、ワカメがくっついて出てこないこともあるので、最後は勢いよく飲む必要がある）
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