ザリガニが交尾

2020年1月27日

ペット

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新田わくわく水辺広場の池で採ってきたアメリカザリガニ。しばらく前から飼っていますが、なかなか面白いです。




そもそもザリガニなんて、体がヒタヒタになるくらいの浅い水深で飼うものだと思っていました。子供の頃はそうやって飼っていたような・・・。

しかしネットで調べてみると、そういう飼い方ではすぐに水が汚れて、ザリガニ特有のニオイに悩まされる上、ザリガニにとっても良くないのだそうです。

熱帯魚の飼育などと同じように、水深を深くして、ろ材とポンプを使って大量の水を循環させるほうが長期飼育には向いているとのこと。

ただ、その際には酸欠にならないように強めのエアレーションと水流による撹拌が必要なのだそうです。

ザリガニは酸欠に弱いのか、よく体を水面付近で横にさせて、エラ呼吸を補助しています。深い水深ではそれができないため、エアレーションが必要というわけです。

うちはヒバカリ(小さなヘビ)のエサとしてアカヒレ(小さなコイの仲間)を飼っていますが、アカヒレはエアレーションなしでも元気に生きてます。

エサとして提供する際は、水深1cmくらいの小さなプラカップに入れてヒバカリのケージに放置しますが、その状態でも余裕で1週間以上は生きています。

それに比べると、常時エアレーションが必要なザリガニは、ちょっとデリケートな生きものだなとも思いますが・・・。エラ呼吸が下手なのでしょうか。


(うちは特大プラケースにろ材と水中ポンプなどを投入して飼ってます)


◇     ◇     ◇


さて、そういうわけで、熱帯魚の飼育環境とほぼ同じか、むしろ贅沢なくらいの環境でザリガニを飼っているのですが、とても面白いと感じました。

まず、ザリガニは大変良く動きます。水中のろ材や流木の上を歩き回って、他のザリガニに出会うと、片っ端からケンカを吹っかけます。ハサミを持ち上げて威嚇します。酔っ払いのチンピラみたいな感じです。

小さいザリガニも気が強くて、自分の何倍もあるような大きな相手にハサミを振り上げて威嚇します。しかし、勝ち目がないと悟ると、強力な尾を使って素早く逃げるのです。

その際に相手にハサミや脚などをつかまれてしまうと、勢いよく逃げた拍子に取れてしまいます。ハサミや脚を失ったザリガニは痛々しいですが、脱皮するとそこそこ再生するので、驚きです。

エサを食べる時はたくさんある手脚がそれぞれ1個ずつエサをつまんで、せっせと口に運びます。

そんなザリガニが2020年に入ってから頻繁に交尾をするようになりました。

ザリガニの交尾なんて初めて見ました。メスの背中にオスが乗るのかと思ったら、お互いのお腹をくっつけ合う「ハグ」の体勢でした。これも驚きでした。


(上がオス、下がメスです。この状態で30分から1時間くらい固まってます)


自然界では夏の温かい季節に交尾するそうですが、水槽は常時25℃に保たれているのでこんな時期に交尾したのでしょう。交尾から2カ月半で産卵するそうですので、楽しみに待ちたいと思います。


(別の日。交尾の途中で邪魔者が近づきましたが、特に邪魔もせず、去っていきました)


ところで、ザリガニの体をよく見ると、シャクトリムシのような白い生きものが付いているのに気づきます。これはヒルミミズというザリガニの寄生虫なのだとか。

めっちゃ気色悪いですが、ザリガニに対してほとんど悪さをせず、逆に体を掃除してくれるという説もあるそうです。

一方で、増えすぎると悪影響を与えるとの説も。今のところ、そんなに目立っていないので、放置してます。


動画はこちら:




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