集合場所の荒川ビジターセンターの前はちょうど風洞のようになっていて、今日はものすごい風が吹き抜けていました。空は見事な晴天でした。風のお陰で結構涼しかったです。
左岸側へ移動し、川あるきスタートです。
今年度はテーマを決めて歩く回があるようで、4月に参加した時は「春の草花観察」でした(その時の様子)。今回のテーマは「外来種(エイリアン・スピーシーズ)」。足元にあるシロツメクサやムラサキツメクサは、ヨーロッパから渡ってきた外来種です。
そこら中に生えているネズミムギも、ヨーロッパから入ってきた外来種なのだそうです。「イタリアン・ライグラス」といって、牧草として使われるのだとか。今の時期は花が咲いていました。
ギョギョシ、ギョギョシと大声で鳴くオオヨシキリは、夏に日本で繁殖するので、日本生まれの在来種といえるのだそうです。冬には東南アジアなどに渡るので、外来種かな?とも思ってしまいますが、自然の力で移動するものは外来種とは言わないのだそうです(人間の活動によって持ち込まれたものが外来種)。また、アシ(ヨシ)も在来種ですが、日本に限らず、世界中の温帯から熱帯に分布しているので、もはやグローバルな植物といえるのだそうです。
ちなみに、ギョギョシ、ギョギョシの鳴き声はこんな感じです(激しく枝被りしてますが・・・)。
ムクロジの花。大きい実がぶら下がっているイメージですけど、今の時期はこんな小さなツブツブなんですね。ムクロジも在来種。
桑も在来種。川あるきに参加している人が言っていましたが、最近はお金を払って桑の実を食べられるお店があるのだとか。ちょっと驚きでした。(^^;
◇ ◇ ◇
さて、こちらはジンガサハムシです。金ピカで実に美しい虫でした。光学迷彩の一種で、透明な部分はもちろん敵から見えにくく、金ピカの部分には草などが映り込むため、敵の目をごまかせるのだそうです。すごいな~。
ガラス瓶の外から撮っていますので、ぼんやりしていますが、ジンガサハムシの右にいるのはオオカマキリの赤ちゃんです。
ショウリョウバッタの赤ちゃんもたくさんいました。
こちらはトノサマバッタの赤ちゃん。今はバッタの赤ちゃんがよく見られる季節ですね。
ベニシジミ。
ゴミグモ。網に細長いゴミの筋があって、その中央に陣取っています。目を細めてよく見ても、ゴミにしか見えないです。(^^; 見事な擬態ですね。
ベンケイガニ。
シオカラトンボのオス。
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ということで、今回は外来種をテーマに歩きましたが、こうして書いてみると、意外と在来種かどうかを確認する方が難しいですね。外来種のことはいろいろ解説されていますが、在来種だよ!っと自信満々に紹介しているページがあんまりないのです。何百年前から日本にいたら在来種とか、定義がカチッと決まっていないみたいですね。
それはともかくとして、今回案内してくれたスタッフさん(もよちゃん)はニューヨークに1カ月ほど滞在していたそうで、現地で撮影したセイヨウタンポポとナズナの写真を最後に見せてくれました。アメリカではセイヨウタンポポが在来種、ナズナが外来種になるのだそうです。面白いですね~。今度、海外に行ったら、そういう視点で植物を見てみると楽しそうですね。
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