生物園の昆虫飼育ボラ、卵を守る「ハサミムシ」のお母さん

2014年6月8日

昆虫飼育ボラ 生きもの 足立区生物園

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日曜日は足立区生物園の昆虫飼育ボラでした(前回の様子はこちら)。今回のテーマは「ハサミムシ」。ハサミムシは卵を産んだ後、お母さんが卵を守ったり、舐めて清潔に保ったりする習性があります。ちょうど今くらいの梅雨時に繁殖期を迎えるそうで、卵を守るお母さんの懸命な姿を観察できました。

下の写真は、ハマベハサミムシ。足全体が黄褐色なのが特徴。オス・メスはハサミの形状で区別でき、メスはハサミの曲がり方が緩やかなのに対し、オスはもっと強く曲がっていました(オスの写真、撮り忘れました・・・)。




卵は真っ白。(^^) お母さんが舐めて清潔に保つので、とても綺麗でした。なお、ハサミムシは環境の条件が悪くなると、産んだ卵を食べて栄養にし、また別の場所で産みなおすのだそうです。




孵化したハサミムシの赤ちゃん。見えにくいですが、たくさんいます。




こちらはオオハサミムシ。体が赤みがかっています。自分が子供の頃によく目撃したハサミムシは、これだったような気が・・・。




このほか、写真撮り忘れましたが、ヒゲジロハサミムシというのもいました。特徴は足の付け根が黒いこと。また、コブハサミムシの仲間は、孵化した子どもたちにお母さんが食べられるというショッキングな習性を持っているそうです。コブハサミムシはエサの少ない冬に繁殖期を迎えるため、お母さんの体が貴重なエサになるのだとか。天敵の少ない冬に繁殖するために、あえてそのような戦略をとっているのでしょうか。

ハサミムシは自然界ではトビムシなどの小さな生き物をエサにしているそうですが、飼育する場合は「煮干し」でOKみたい。腐葉土など、保水力の高い床材を使って適度な湿度を保てば、比較的簡単に飼育できるのだそうです。ただし、湿度が高い環境ではエサがすぐに腐敗してしまうため、こまめに取り替える必要があります。また、あまり密集させて飼うと共食いしてしまうため、大きくなったら単独飼育がおすすめとのこと。今回は単独飼育のハサミムシのお世話(エサ交換+霧吹き)をしましたが、下の写真のように穴を開けて脱走している奴もいました。意外と逃げるのが上手?




ところで、帰ってきたウルトラマンなどに登場する怪獣「ツインテール」は、このハサミムシをモデルにしたのではないか?という話題が出ました。実際似ていますが、どうなんでしょうね~。(^^;


◇     ◇     ◇


おまけ1:

生物園のうなぎちゃん。意外と可愛い顔してます。ボラ・メンバーの方によると、大変頭がよく、人にも慣れるとのこと。




大水槽の金魚。近くで見ると、迫力あります。




ピラルク、大きくなった!(^^)




2階で展示中の「虫の親子関係展」。卵を守るハサミムシのお母さんを観察できます。




タガメ。卵が孵化して赤ちゃんだらけ。右腕のところにいるのが赤ちゃん。




これって、映画「スターシップ・トゥルーパーズ」に出てくる「ウォリアー・バグ」に似ている気がするけど・・・。




コオイムシ。




◇     ◇     ◇


おまけ2:

生物園の紫陽花、綺麗でした。




ビヨウヤナギの葉は、水滴だらけ。




長雨のため、元渕江公園には水たまりが・・・。




可愛いワンちゃん。飼い主のお父さんと間違えたのか、しばらく離れませんでした。




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