日曜日は足立区生物園の昆虫飼育ボラに行ってきました。前回は初回説明会だったので、今回が実質的に初の活動日でした。カブクワではなく「その他昆虫」の飼育体験です。テーマは「鳴く虫」。キリギリスの仲間の「ヤブキリ」のお世話をしました。幼虫の時、キリギリスは背中の茶色い線が2本なのに対し、ヤブキリは1本なのだそうです(下の写真)。
ヤブキリは草食系かと思いきや、意外と肉食性も高いそうで、放っておくとケージの中で共食いをしたりするらしい。前脚がギザギザしているのも、獲物をつかむため。ということで、エサとなるアブラムシがたくさん付いた雑草を探してケージの中に入れる作業をしました。今の時期、アブラムシなんて、どこにでもいるだろうと思ったのですが、探してみるとなかなか見つかず・・・。少しアブラムシが付いている雑草を見つけて根っこごと掘り返し、ビニールポットに移植しました。
この作業、意外と大変でした。今回はボラの人たちがたくさんいたので、短時間で下の写真のように集まりましたが、スタッフさんが一人でやるのは大変そう。
下の写真の白いネットの中にヤブキリがたくさんいますので、中の古い雑草たちを取り出し、新しい雑草(アブラムシ付き)に交換しました。ここで必ずヤブキリがピョンと逃げ出しますので、見つけ次第、捕まえてネットの中に戻します。その時、当然ながら「監視の目」が多いほどいいわけで、たくさんのボラの人たちが見張っていると、「あ、今出たよ」などとすぐに分かるのです。これもスタッフさん一人だと大変だなと思いました。
たまたま脱皮中のヤブキリがいました! うまく写真撮れなかったですけど、脱皮したての体はうっすら透き通っていて美しかったです。(^^) 脱皮が終わると、すぐに体の向きを変えていました。すぐに動けるんですね。
そして、こちらが土の上に転がっていた卵の殻。結構大きいんですね。ヤブキリは脱皮を繰り返して大きくなると、自然界では樹の上で暮らすようになるので、捕まえにくくなるのだとか。つまり、ヤブキリを捕まえたければ、幼虫のときに草原で捕まえておくのが吉ということですね。
ところで、ヤブキリの鳴き声って、どんななのだろう?と思ってYouTubeで探してみました。
「ジキジキジキ・・・・」。この鳴き声が聞こえるのは、もう少し先、6月以降とのこと。ちなみに今の時期、夕方になると「ジーーーーー」とか「ヴィーーーー」という機械のような鳴き声が聞こえますが、あれは「クビキリギス」なのだとか。クビキリギスは成虫のまま越冬するので、春でも鳴き声が聞こえるのだそうです。なるほどね~。
いや~、今年度から新たに始まった「その他昆虫」の飼育体験、とても面白かったです。普段あまり馴染みのない虫でも、ほんの少し飼育体験すると身近に感じられるものですね。鳴き声の区別とかできるようになったら楽しそう。(^^)
◇ ◇ ◇
おまけ:
この日は元渕江公園で「こどもまつり」が開催されていました。
青和ばら公園の帰りに生物園ボラに行ったので、フライたちも一緒でした。
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